秩父神社西門前の黒門通りにあるカフェ&バー「Shu-Ha-Li(シュハリ)」(秩父市番場町、TEL 0494-26-5555)が6月15日で12周年を迎えた。コロナ禍の影響でしばらく休業していたが、7月に入り営業を再開した。
同店の建物は元織物工場の出張所をバーに改装したもので、店主の小松穂波さんがシュハリの前身「リーベ」から引き継いで12年になる。「その頃、40歳を前にしてどこかで何かにチャレンジしたい、独立したいという気持ちを持っていた」と話す小松さん。ウイスキーが好きでいろいろなバーに足を運んでおり、同所にも客としてよく来ていたという。
「たまたま、リーベの2代目店主が店をやめると決断した日、自分が最初の客だった。店主は半分冗談のつもりだったかもしれないが、『店を引き継がないか』と持ちかけられ、そこで『やろう』と決めたのが店を始めたきっかけ」と振り返る。
店のコンセプトは「女性が一人でも安心して来られるようなバー」。「バーに一人で来ると、カウンターに座って客同士で話をする機会がある。私もバーを巡るうち、そこで出会う人との会話で、この町の出来事やいろいろな人の考えを知ることができ、勉強になるうえに楽しかった。昔と比べて、秩父でも女性一人で来店する人が増えた。安心してお越しいただければ」とも。
小松さんは「今夏のお薦めはイチローズモルトホワイトラベルのハイボール。大平戸農園のカボスシロップとトマトジュースを使った『トマトとカボスのカクテル』はノンアルコールでも提供する。今後は秩父で作られたシロップも積極的に使っていきたい」と話す。
営業は水曜・木曜・金曜の20時~23時。小松さんは4月から市会議員も務めており、営業日が変更になる場合もある。営業の詳細はSNSで確認できる。