横瀬町唯一の中学校である横瀬中学校(横瀬町横瀬)の生徒と保護者に向けた、オンラインで小児科医や産婦人科医に相談できる「横瀬中学校オンライン相談室」のサービス提供が7月1日、始まった。横瀬町の実証試験プロジェクト「よこらぼ」の採択企業「Kids Public」(東京都千代田区)が提供する。
同相談室は、生徒自身のスマートフォン端末やパソコンから無料で利用できる医療相談窓口サービス。メッセージを送ると24時間以内に小児科医や産婦人科医から回答がもらえる「いつでも相談」と、平日18時~22時にLINEで小児科医や産婦人科医に相談できる「夜間相談」を用意。自身のスマートフォンやパソコンを持っていない生徒も、学校から支給されているクロームブックでも利用できる。満15歳になるまで利用可能で、生徒の保護者も同様に利用できる。
中学生自身が小児科・産婦人科オンラインを利用するメリットとして、実際に受診しなくても医師に相談できる手軽さが挙げられるほか、家庭と学校という限られたコミュニティーで生活する中学生が、日常生活では接点のない人に相談できる利点もあるという。自分の悩みを自分の言葉で相談することで、自分自身を俯瞰(ふかん)することができる効果もあり、10代のメンタルヘルスケアにもつながるという。
横瀬中学校の帰りの会で動画を使いサービスを説明した。富田能成横瀬町長は「多感で繊細な年頃の皆の安心につながれば」と期待を込める。