ヒマラヤ最奥のドルポで越冬し、2021年5月に植村直己冒険賞を受賞した美容師、稲葉香さんが6月11日「リトリートフィールドMahora稲穂山」(皆野町皆野)で講演を行う。
稲葉さんは大阪府千早赤阪村在住。18歳でリウマチを発症した。大阪市内で美容室を経営しながら、2002(平成14)年からネパール、チベット圏に通い続けている。2019年11月から2020年2月まで、標高4000メートルのチベットの奥地ドルポで越冬。氷点下20度近くになる村で現地に住む人たちの暮らしを記録し、日本で伝えた。2021年にはこれまでの功績が認められ植村直己冒険賞を受賞し、同年、初の単行本「西ネパール・ヒマラヤの最奥を歩く」を出版した。
今回の講演「ボク達ハ同じ地球の上で生きている」は2部で構成。第1部では稲葉さんの映像を交えた話「天空に暮らす人々」に、演奏家の「のなかかつみ」さんがインディアンフルートで音楽を添える。第2部は「チベットとホピ、祈りの大地」をテーマに、稲葉さんとのなかさん、イベントを主催する辰巳玲子さんが対談を行う。
主催するランド・アンド・ライフ主宰の辰巳玲子さんは「『好きなことを諦めなければ不可能はない』と語る稲葉さんの前向きさに元気をもらえる。厳しい自然環境の下、物質的には貧しいかもしれないが、豊かな智慧と祈りのあるチベットの人々の暮らしを紹介したい。私たちもまた、同じ地球の上で生きていることを感じていただければ」と話す。
講演は13時~16時。参加費は事前申し込み3,000円、当日3,300円、15~18歳1,000円、14歳以下無料。
予約は「リトリートフィールドMahora稲穂山」ウェブサイト内お知らせから行う。