小鹿野町の須崎旅館(小鹿野町小鹿野、TEL 0494-75-0024)が4月1日、地元高校生が製作した「竹あかり」を見ながら食事ができる宿泊プランの販売を1日1組限定で始めた。
小鹿野町役場(現在建て替え工事中)から県道209号(小鹿野影森停車場線)で750メートルの場所にある同館。明治時代後期に創業し、アンティーク小物などのレトロな雰囲気をそのまま残し、観光、ビジネス、地元の宴会などで利用されている。
竹あかりは県立小鹿野高校「竹あかり同好会」が地域の協力を得ながら製作し、1月~2月の「尾ノ内渓谷氷柱ライトアップ」で展示・点灯したもの。ライトアップ終了後、他に利活用する予定もなく保管されていた。女将(おかみ)の須崎真紀子さんは「竹あかり」の製作に元々協力していたことから、同高から必要本数を譲り受け、自ら部屋に飾れるよう調整を行い、「竹あかりが飾られた幻想的な雰囲気の部屋で食事ができるプラン」を企画した。部屋は椅子席で1日1組限定。大人2~3人で利用できる。夕食は7品で、「いのししのみそ漬け焼き」を追加できる。朝食は6品。貸し切り露天風呂(50分間無料)、女性用色柄浴衣の用意もある。
須崎さんは「この竹あかりは2019(平成31)年から、町内の維持管理の難しい竹林の竹を譲ってもらい、高校生と地域住民の協力で『地域も心も照らす~竹あかりプロジェクト』として続いている。高校の応援や地域振興につながるよう、竹あかりが飾られた癒やしの空間で食事していただけたら」と利用を呼びかける。
料金は2人で2万5,000円~(和室8畳)。