西武秩父線「芦ヶ久保駅」から徒歩7分ほどの場所にある「一棟貸切宿 teihaku(ていはく)秩父」(横瀬町芦ヶ久保)が3月、「卒業旅行応援プラン」の販売を始めた。
宿の主人、杉本諒介さんが今年2月中旬に訪れた大学生グループと話をしたことがきっかけでプランを考案。「大学生は『学生時代後半はサークル活動も旅行もほとんどできなかった』と話していた。コロナの影響でリアルに会うこともなかなかできず、『4月に社会人になる前に卒業旅行として思い出づくりに秩父に来た』と聞き、学生に向けて『一棟貸切宿』ならではの応援できることがあるのでは、と思った」と話す。
同プランで予約すれば、通常より最大5割ほど安く宿泊できるほか、宿泊客向けに新しく貸し出し用のゲームも準備した。現在は5種類のカードゲームを準備し、プレー人数は2~8人。柔軟に遊べるものが選ぶ基準だという。そのほか、無料でプロジェクターも貸し出しており、宿泊客がスマートフォンやゲーム機と接続して、動画や対戦ゲームも楽しめるようにしている。
「宿に泊まってくれたお客さまから『楽しかった』と宿の感想をもらうことがあり、『くつろげた』『良かった』ではなく、宿に居ること自体を楽しんで良い思い出にしてもらえているのがうれしい。お客さまがワイワイと盛り上がれることを考えていて、今後はボードゲームも増やしていきたい」と杉本さんは話す。
「3月に宿から歩いて10分ほどの場所にある『あしがくぼ渓谷国際釣場』の営業が始まったので、魚を釣って宿でバーベキューもできるし、芦ヶ久保地域はイチゴ狩りができる農園がいくつもあるので、車移動がしづらい学生にも観光と宿での時間を楽しんでもらえると思う。一棟貸しの宿は周りを気にし過ぎずに楽しめるので、卒業の思い出作りに来てもらえたら」とも。