横瀬町の「チャレンジキッチンENgaWA(エンガワ)」(横瀬町横瀬)で2月5日、「節分の大豆フェスティバル」が行われた。「よこぜふれあい大豆の会」が収穫した大豆や横瀬産の果物や野菜を使った新メニューの販売を中心に、赤鬼と青鬼の口に玉を投げ入れる子ども向けの遊びや、「ITよろず相談」などが行われた。
ENgaWAでは昨年12月から月に1度イベントを行っており、12月はクリスマスイベント、1月は町内で収穫されず獣害被害を招き兼ねなかった大量のキウイを使ったイベントなどを行ってきた。2月は季節に応じたイベントとして節分とバレンタインの案が出たが、「ENgaAWらしいのは日本の行事『節分』」と、企画が決まった。
「よこぜふれあい大豆の会」とENgaWAスタッフに交流があったこともあり、今回のイベントは節分の大豆に焦点を当て商品を開発し、3つのフードメニューと3つのドリンクメニューを提供した。
メニュー開発担当の福田春加さんは「『大豆らしさ』を求めてメニューを作ることを心掛けた。大豆ミートを作ろうと試みたが食感が決まらず、薄く押したところカリカリと香ばしく焼き上がった『おっぺし焼き』にたどり着いた。豆乳を作った時にできた『おから』と横瀬の寺坂棚田でとれた米粉を使って作ったクッキー『こまめちゃん』は植物性食材にこだわって米油を使うことに決めたが、手で丸める際に崩れやすく大変だった」と開発中の苦労を振り返る。
その他、12月のイベントから味を変えて販売している『くるむー焼き』に、きなこクリームと横瀬産のアズキを合わせたものや、豆乳と1月のイベント時に残っていたキウイ、そのキウイを追熟するために使ったリンゴで作った「キウイときなこの豆乳スムージー」などのメニューも販売した。
「季節が変われば食材の旬も変わるので『前回食べたあれがおいしかったから、また食べたい』と思って再訪してもらっても同じものは出せないかもしれないが、常においしいメニューを用意していきたい。ゆくゆくは継続的に作れるメニューを作るためにも、農家さんと協力したり、ENgaWAとして畑に取り組んだりして、『おいしい・面白い』ものを作って地域の経済を回すような取り組みができたら」と福田さんは意気込む。
今回のイベントで月1回のイベント営業のスタイルを終える。3月20日にオープニングフェスティバルを行い、以降は手軽に食べ歩きしやすいメニューの販売を中心に土曜・日曜の営業を予定する。