横瀬町は1月22日、横瀬町町民会館(横瀬町横瀬)で「25歳の成人式」を開いた。主に横瀬中学校を卒業した埼玉県内在住の26人が参加した。同会は2016(平成26)年に始まり、今回で6回目となる。
同式には横瀬町の富田能成町長や中学3年の頃の担任が参加し祝辞を述べたほか、参加者たちが結婚や出産、就職や転職の報告などの近況報告を行ったり、横瀬町にまつわるクイズ大会などのレクリエーションを楽しんだりした。
「25歳」で集まろうと考えたきっかけについて、富田町長は「25歳か30歳かは最後まで議論したが、30歳だとそれぞれの人生が離れすぎてしまうので、25歳がちょうど良いのではと考えた。20歳の成人式の後、結婚して子育てが始まったり、就職して転職したり、逆に勉強中の人や離婚を考えてる人もいたり。それぞれの状況でもう一度、横瀬町や昔の仲間を意識してもらう機会を設けたかった」と話す。
コロナ禍での式の開催は直前まで議論が続いたが、「感染症対策を実施し、飲食はせず時間も規模も縮小すれば開催できると判断した」という。
実行委員長の小林風太さんは「コロナ禍で会が開けるか心配だったが、20歳の成人式以来同窓会は行っていなかったので、横瀬町特有の『25歳成人式』というタイミングで集まることができて良かった。20歳の時からそれぞれの道を歩んで気持ちも立場も大人になっていると感じたし、5年ぶりに会う同級生もいて、また集まろうという話も出て良いきっかけになった」と話す。
富田町長は「横瀬町は人口減少と向き合うなかで、若者に『出て行くな』ではなく、『帰って来たくなる町』をつくろうと考えている。横瀬町は『日本一チャレンジを応援する町』を掲げているので、それぞれの世界で精いっぱいチャレンジしてくれれば。疲れたり、傷ついたりしたときに 『帰りたい』と思ってもらえる町でありたいし、いつでも帰ってきてほしい」と参加者にエールを送った。