皆野町で12月12日、クラシックカーが集まり「皆野サンデーラリー」と展示イベントが行われ35台が完走した。
同町地域おこし協力隊の奥村純一さんが車好きや地元の仲間に呼び掛け行った同イベント。奥村さんの本業はカメラマンで、2017(平成29)年ごろより皆野町に車整備などを目的に倉庫を借り、整備などしながら地元の人と関わるようになり、今年4月、「皆野町地域おこし協力隊員」となる。
同ラリーはスピードを競うものではなく、主催者が設定したコースを「コマ図」を頼りに、速度やチェックポイント(以下CP)の時間や速度を守りながら走行する。ドライバーとナビ2人乗車し、参加資格は1969(昭和44)年までに製造されたクラシックカーで35台がエントリーした。
ドライバーミーティングで注意事項などの連絡後に、いこいの村ヘリテイジ美の山(皆野 3415)駐車場をスタート。最初にコースの安全確認するために「0号車」が先行して走行する。この大役を地元の逸見さんと根岸さんペアが務めた。続いて1号車から順に1分間隔でスタート。第1CP(シークレット設定)まで平均速度34.8キロで走行指示。第2CP(老人福祉センター)までは90分走行、第3CP「道の駅みなの」で買い物をし、レシートの時間を含み20分で走行した。買い物はご当地品や金額によってポイントアップする。ゴールは皆野町役場でクイズに回答して終了となった。
ゴール後の展示場所は「秩父音頭まつり」の会場にもなる駐車場は、円形に踊るエリアが描かれている。その円の内側に沿って車を駐車して展示イベントとなり、参加者同士が車の話しで盛り上がったり、じっくり車を眺めたりするなどして楽しんだ。「いい天気で気持ち良く、楽しかった」「また行われれば参加したい」などの声が聞かれた。
奥村さんは「10月に展示イベントを計画したが、新型コロナ感染症の影響で開催できなかったが、今回できて良かった。今回の反省点を生かし来年も開催したい。これを機に皆野町が目的に来てもらえるような企画で地域振興につなげたい。車好きなどが集まれるカフェのような場所も作ってみたい」と話す。