秩父の「ただかね農園」(秩父市下吉田、TEL 0494-77-0977)で12月、「ワイン堆肥」を使って栽培した 「大地のいちご」の収穫・直売が始まった。
同園を経営する高野宏昭さんはイチゴの味にこだわって追求し続け、現在は65アールの生産面積に5棟のハウスでイチゴを栽培。自分の家で出た残りかす、イチゴの手入れや芽かきで取り除いた葉っぱやつる、近所のワイナリーから出るワインの搾りかす、近隣農家から出る米のもみ殻やキノコの収穫後のおがくず(廃菌床)を混ぜて堆肥を作り、翌年、イチゴ畑に使っている。高野さんはこの堆肥を「ワイン堆肥」と名付け、この堆肥を使って栽培したイチゴの銘柄を「大地のいちご」として販売している。「今年の出来は良く、例年より良い」と高野さんは話す。
妻の奈美子さんは「夫を隣で見てきて、このやり方はサステイナブル・循環型農業だと気付かされた」という。
「大地のいちご」は全部で9品種。高級品種の3種は「あまりん」「かおりん」「天使のいちご」(1パック250グラム入り990円)。通常品種の6種は「かおり野」「紅ほっぺ」「とち乙女」「あき姫」「やよい姫」「もういっこ」(1パック280グラム入り890円)。
直売は12月上旬~6月中旬で、営業時間は9時~(当日分の直売イチゴが無くなるまで)。イチゴ狩りは1月5日~6月上旬で、営業時間は10時~(当日分の食べ頃イチゴが無くなるまで)。料金は、通常6品種の40分食べ比べ=小学生以上2,200円、2歳以上1,200円、65歳以上2,000円、高級品種を含んだ9品種の50分食べ比べ=2歳以上3,980円、65歳以上3,780円。