横瀬町の遊休耕作地を活用して、地元の65歳以上の有志を中心にニンニクを栽培している「横瀬ニンニクの会」が11月7日、ニンニクの植え付けを行った。
15年ほど前、同会の運営者の一人である若林さんが青森ホワイト六片ニンニクを自分の畑で作ってみたところ出来が良かったので、町の防犯協会の集まりに持って行き、焼き肉と一緒に食べたところ、「これはいい」となり、みんなで作るようになり、現在の会につながったという。
ニンニクは11月初めにまき、6月初めに収穫する。猿やイノシシ、鹿などの獣害も受けづらい農作物で、冬の農作物が少なく山間部である秩父で、手間暇をあまり掛けずに素人でも作りやすいという。
この日も、青森ホワイト六片ニンニク60キロを植え付けた。会長の宮下さんによると、現在の会員数は32人。会員の多くは65歳以上で横瀬町在住の人が多いが、遠くは千葉県在住の会員や、40代の会員もいるという。この日の植え付け作業には22人の会員が参加した。
参加者の一人は「みんなでワイワイと農作業をするのが面白い。体も動かせて交流にもなる」と話す。
同じ場所に2年連続で栽培すると連作障害を起こし、うまく育たないが、秩父郡には遊休耕作地は多く、年度ごとに交互に農地を使うことで解決している。6月上旬には約8000本のニンニクが毎年収穫できるという。収穫したニンニクは会員とその周辺にお裾分けしているという。