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横瀬のカフェ&アトリエ「なないろごはん」が1周年 「植物の動物化」がテーマ

1周年を迎えた「なないろごはん」の丸山紡生さんと今里佳子さん

1周年を迎えた「なないろごはん」の丸山紡生さんと今里佳子さん

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 横瀬町の武甲山の麓にあるカフェ&アトリエ「なないろごはん」(横瀬町横瀬、TEL 080-3006-1619)が11月7日で1周年を迎えた。

なないろごはん ベジランチ

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 2018(平成30)年4月に丸山紡生さんと今里佳子さんが東京都国立市から横瀬町に移住し、2年半かけて古民家をDIYで改修しながら店をオープン。店では自家菜園の無農薬栽培の野菜や小麦、秩父のつながりのある農家の野菜、オーガニックや無添加の食材を中心としたベジランチやデザートなどを提供する。

 料理担当の今里さんは大学院卒業後に会社に勤めたが体調を崩し、数ヶ月で退職。友人の勧めでマクロビオティックを学び始めた。伝統的でシンプルな食事を心掛け、1年間厳格にベジタリアンを実践し、食生活を変えることで体がどう変わっていくかを観察しながら体調が改善する効果を実体験したという。現在はいろいろなジャンルの食事を楽しむため、こだわりすぎない雑食性ベジタリアンとなった。

 植物料理研究家としてオーストラリア、フランス、ニュージーランド、カンボジア、インドなど数多くの国の伝統料理を、現地の農家に滞在して学んできた。

 野菜を、調理の工夫で力強くコクや食べ応えのあるものにし、肉のようにも感じさせる「植物の動物化」が美味しさの鍵だという。「野菜だけで充実した料理ができるのに、物足りないと思っている人が多い。ハレを感じるが、体に負荷が少なく、体が喜ぶような料理を提供したい」と話す。

 例えば肉を表現する際はキノコの水分を飛ばして凝縮したうま味や深みを引き出し、豆を合わせてかみ応えを出す。菌類の持つ土臭さが動物っぽさを演出し、ハーブや香辛料を加えることで力強い味を表現するという。

 店主の丸山さんの本業は、天然石と糸を手で結びながら幾何学的な模様をつくるマクラメアクセサリー作家。畳敷きの店の奥のアトリエスペースでは丸山さんの作品も販売し、ワークショップも不定期で開く。「店はDIYで少しずつ変化しているのが面白い。自分たちが自然体でお客さまをもてなし、ゆっくり過ごしてもらえるペースで続けていきたい」と話す。

 営業は土曜・日曜・月曜の11時30分~15時。ハンドメード作家の個展やワークショップや料理教室などのイベントはSNSで知らせる。

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