秩父滝沢サイクルパーク(秩父市大滝)で11月14日、今季のBMXレースの最終戦「2021秩父滝沢サイクルパークカップ第5戦」が行われた。
秩父滝沢サイクルパークは12年前、海外でも人気の競技で地域の活性化を図ろうと、ダムの建設で使われたプラントの跡地を造成し作られたBMXコースで、1周350メートルのBMXコースがあり、毎年、大会も開かれている。
今年開催された東京オリンピックに合わせて国際規格を満たす高さが8メートルあり、最大斜度は28度。8つのレーンがあるスタート台も完成した。オリンピックの直前の7月にBMXの強豪、コロンビアの代表選手が事前合宿をするなど、国内でも数少ない国際規格を満たすコースとなっている。
「2021秩父滝沢サイクルパークカップ第4戦」は一般参加によるレースで、午前中に各ライダーのタイム計測を行い、その結果でクラスを分け、クラスごとにコースを3回走って順位を決める。この日は5歳~53歳の男女61人が参加し、9クラスに分けられた選手たちがペダルをこぎながら勢いよく急坂を下り、高さ2メートルほどの起伏をジャンプを繰り返しながら駆け抜けた。
この日の最終レースは予選タイム上位の6人によって争われた。今季最終のレース前に行われた選手紹介で、選手が一人ずつ紹介されるとともにスタート台から駆け下り、観客にあいさつすると、会場から歓声が上がった。
優勝したのは都内から参加した高校1年の小丹晄希さんで、この日の参加者では唯一33秒台で駆け抜けた。小丹さんは「今年は調子が上がらず散々だったが、最後に勝てて良かった」と話す。各クラスの勝者にはお菓子が贈られた。
秩父滝沢サイクルパークの営業期間は4月1日から11月30日だが、12月もコースの状態次第で臨時開場する。状況はホームページで知らせる。