秩父武甲山麓にある豚玉丼の店「たぬ金亭」（秩父市荒川上田野、TEL 0494-54-1811）が11月、第8回全国丼グランプリ「豚丼部門」で金賞を受賞した。同グランプリで8年連続の受賞となる。

たぬ金亭 外観

　同グランプリは全国丼連盟が主催し、全9部門（天丼、カツ丼、豚丼、親子丼、肉丼、中華丼、海鮮丼、メガ盛り丼、バラエティ丼）それぞれに金賞を選出する。

　今年は1289店がエントリーし、審査により215の丼を「優秀丼」に選び、9月30日～10月14日の本選ではウェブで一般投票を行った。その投票結果により、11月10日の「いい丼の日」に68の丼が金賞を受賞した。

　金賞を受賞した「たぬ金亭」の豚玉丼はハーブ三元豚をブロック状に切り、特製ダレに漬け込んでじっくり煮込んでいる。味の決め手は玉ネギと秩父みそで、丼の仕上げに温泉卵、青ネギ、揚げ玉（たぬき）をトッピングするのが特徴。

　店主の新井和夫さんは52歳で、広告や観光などの業務を担当した会社を退職。飲食店を経営するため1年半準備し、秩父市荒川で国道140号線沿いにログハウスの物件を見つけ、2014（平成26）年3月に「たぬ金亭」を開業した。同年6月に新聞掲載されていた「丼グランプリ」に、店主の友人がエントリーして以降、8年間連続で金賞を受賞している。

　新井さんは「大変光栄なことに、第1回から毎年金賞を受賞させてもらって連続8年になる。せっかくなので自分は10年を目指したい」と話す。

　メニューは豚玉丼にサラダ、みそ汁、香物が付いたセット（中盛りは1,000円）のほか、トッピングメニューも用意している。2種類のチーズ＆チーズ（ナチュラルチーズとラクレットチーズ）と豚玉丼の頭文字を取った「チチブ丼」、長芋とろろの「ながとろ丼」、神社にあやかったジンジャー（ショウガ）の「ジンジャー丼」（以上、中盛りは1,200円）の3種類。みそ汁とオレンジジュースの付いたお子さまミニ丼セット（500円）や平日限定で大盛りのご飯に全てのトッピング（チーズ、とろろ、ショウガ）をのせた「お祭り丼」（2,000円）もそろえる。土産用に豚玉丼の具（700円）をレトルトでも販売し、同店や道の駅、通販でも扱う。

　営業時間は11時～16時。水曜・第3木曜定休。臨時休業はホームページで知らせる。