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横瀬町にモツ煮専門店「よこぜ食堂」 新たな秩父名物目指す

「よこぜ食堂」店主の山口さん(中央)とスタッフ

「よこぜ食堂」店主の山口さん(中央)とスタッフ

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 モツ煮専門店「よこぜ食堂」(横瀬町横瀬、TEL 0494-25-0919)が11月1日、横瀬町の国道299号線沿いにオープンした。

最強のもつ煮定食

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 モツ煮は豚の生産量が本州で一番の群馬県が有名だが、秩父地域でもポピュラーな料理。今では地元名物とされる「わらじかつ」や「豚みそ丼」より以前から愛されている。

 よこぜ食堂の店主は、8年前から横瀬町の炭火焼き鳥店「三代目山ちゃん」オーナーの山口竜一さん。「三代目山ちゃん」の前身は、山口さんの祖母が皆野町で営んでいた焼き鳥店を横瀬町に移転したもので、その店で人気だったモツ煮の味を山口さんが受け継いだ。席数は、テーブル席15席、座敷15席。

 同店のモツ煮は、材料の中心となる豚のモツ(大腸・小腸)の下処理を「丁寧にしていること」が特徴だという。ニンニクは使わず、ショウガでモツ特有の臭みを消し、これにゴボウや玉ネギ、大根などの野菜とコンニャクを加え、地元のみそ蔵が作るみそを数種類ブレンドして味付けする、祖母から受け継いだ伝統の味。

 看板メニューは「無敵のもつ煮定食」(780円)で、モツ煮はおよそ250グラム。ご飯とみそ汁、付け合わせの香の物が付くほか、日替わりで用意される小鉢から2種類選べる。(取材日には煮豆や冷奴、うどん、切り干し大根煮、ちくわ磯辺揚げなど15種類が用意されていた)

 ご飯の大盛りは無料。モツ煮が苦手な人向けに「鶏の唐揚げ定食」(780円)、「カレーライス」(580円)「日替わり定食」(850円)もそろえる。持ち帰り弁当として、「無敵のもつ煮弁当」(550円)の他、唐揚げ、のり弁、しゃけ、ハンバーグ、とんかつ、うどん、幕の内、「単品のモツ煮」(350円)も用意する。

 「無敵のもつ煮」の名前の由来について、山口さんは「モツ煮を最初から家庭で作るのは手間が掛かるが、専門店なら素早く提供できる。野菜も入っていて小鉢と組み合わせることでさまざまな食材を味わえる。おいしくて栄養バランスに優れ、手頃な値段の『もつ煮定食』は、まさに食事として無敵、単品で持ち帰れる『もつ煮』も酒の肴(さかな)としても無敵。何より、自分が幼い頃、祖母が作ってくれた『もつ煮』の味は人生の中で無敵の思い出」と話す。

 営業時間は11時~14時。火曜定休。

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