横瀬町の複合施設「AREA898(エリアはちきゅうはち)」(横瀬町大字横瀬、TEL 0494-25-0112)で10月30日・31日の2日間、ネットショップを開設するための初心者向けセミナー合宿が開催された。
参加者は15人、別途オンラインで20名が参加した。セミナーでは、店のコンセプトづくりや商品の仕入れ方、商品撮影のコツなどが伝えられた。併せて、サウナでの懇親会も行われた。川沿いに設置されたテントサウナで温めた身体を、水風呂代わりに横瀬川で冷やしたという。地域外からの参加者も多く、地元の飲食店や農家の味も振る舞われた。
Lucci(東京都目黒区)社長の出水洋樹さんが横瀬町に提案した同企画。出水さんはネットショップ運営者が使うレンタルアドレス事業を手掛けている。これは個人が自宅の住所を公開せずとも、特定商取引に基づく表記等に使えるサービス。今回の横瀬町への提案は、ネットショップの所在地を3カ月間だけ、「あしがくぼ笑楽校」にすることで初心者の出店ハードルを下げられるかどうかの実証実験を行うもの。この提案が官民連携プラットフォーム「よこらぼ」NO.99に採択され、今回の合宿開催となった。
出水さんは「レンタルアドレス提供だけでは、初心者にはハードルがいくつもある。セミナーを通じて、ネットショップは気軽に開設できることを多くの人に知ってもらいたい。地域に眠っている経済の活性化にもつながれば。サウナの効果もあったのか、参加者同士の交流がスムーズに生まれた。同じ目標の仲間ができることで、より一層頑張れるのでは」とも。
講師を務めた小代有美さんは「オンラインセミナーが増えているが、やはり直接会うことの大切さを感じた2日間だった。オンラインでは伝えづらいニュアンスも伝えられた。合宿の効果が3カ月後に表れたら」と話す。