尾ノ内渓谷と「両神山麓花の郷ダリア園」(小鹿野町両神薄8240-2)とのコラボ企画「紅葉まつり」が11月6日・7日の2日間、行われた。主催は「河原沢よってがっせー委員会」(河原沢)。
尾ノ内渓谷は町中心部から国道299号線を群馬県方面に進み、龍頭神社付近を左折し林道八日目線に入り終点付近にある。冬は「秩父三大氷柱」の一つとしても知られている。
11月3日まで開園していたダリア園。「紅葉まつり」開催前日5日に花の摘み取りをボランティアや関係者など約70人で行った。まつり当日朝から、飾り付け作業を子ども、大学生、一般のボランティアと地元関係者や観光協会職員など約80人で行った。
紙皿にオアシス(水を含ませたスポンジ)を置き、5輪くらいでダリアの花を色や形、全体のバランスを考えて刺していった。用意したダリアはアレンジ(紙皿)で約1000個、茎をカットしたものなど合わせて約2万輪以上になったという。
駐車場からの入り口には竹を横に置き、小さな穴をあけダリアを一輪ずつ挿し、渓谷入り口からアプローチに沿っては両側にアレンジしたダリアを置き渓谷に導いた。渓谷は滝つぼにダリアを浮かべ、つり橋もダリアで飾り付け、渓谷全体を華やかに彩った。飾り付けが終わった午後からは見物人が訪れ、撮影など楽しんだ。
今年1月から尾ノ内渓谷では「小水力発電所」(定格出力317W)が運用されており、この電力を使って6日、日没からライトアップを行った。駐車場からの入り口からは竹に刺されたダリアにライトが当たり、渓谷入り口のアプローチは感染症対策で一方通行になるように、真ん中に和傘のライトアップを配置。つり橋や周りのダリアなど全体にライトが当たり、滝つぼには投げ込みライトが入れられ幻想的な雰囲気を演出した。
委員会名の「よってがっせー」は秩父弁で「お寄りください」の意味。「いつ誰が来てもいいし、何度でも来たくなるようなもてなしができれば」という思いを込めた。委員長の小坂忠一さんは「紅葉まつりは当地域だけではできないし、ダリア園の協力は元より、ボランティア、観光協会など多くの方々の協力があるからコラボ企画ができた」と話す。
7日は作品の発表や販売を行う「大人の文化祭」も開催し、2日間で1500人以上の来場者が訪れた。