小鹿野町でエゴマを栽培する「egoma comapany(エゴマカンパニー)」(小鹿野町両神小森)の太田誠さんが現在、脱穀作業を行っている。
太田さんは都内でシェアカフェしていた際、健康に良い食材に興味を持ち、その中でもエゴマ油に引かれたという。エゴマを仕入れ搾りたてのエゴマ油をカフェで提供していたが、「エゴマをもっと知りたい」との思いから、2017(平成29)年、小鹿野町へ移住。地域おこし協力隊の経験を経て昨年、エゴマカンパニーとして独立した。
エゴマは収穫後、2週間ほどかけて乾燥させる。乾燥させたエゴマの脱穀作業の後に振るいや唐箕(とうみ)にかけて食べられる実の部分だけに選別していく。太田さんは現在、機械と手作業により葉のかすなどを取り除く作業をしている。今回収穫した新エゴマは早ければ12月頃、商品として店頭に並ぶ予定。
太田さんは「思ったよりもエゴマの栽培は大変で、農業の大変さを理解しないで飛び込んだからこそ、できたこともある。栽培を始めて5年目となる今年は、念願のエゴマ油を搾って商品化することができそう。まずはエゴマを食べてみてほしい」と呼び掛ける。
エゴマカンパニーでは、甘い味付けをしたみそにエゴマの実が入った「福えごまみそ」や、香ばしい「炒(い)りえごま」を商品化。秩父地域の道の駅や農協直売所、楽天市場でも扱う。
エゴマ油の販売は来年1月頃を予定。