秩父札所34カ所の観音霊場が12年に1度の「午歳(うまどし)総開帳」を迎えた秩父地域で3月20日、地元の飲食店と人力車が共同キャンペーンを始めた。参拝者や観光客に各店独自の「御朱印ステッカー」を配布し、行事の周知を図る。
同行事は、3月18日から11月30日まで秩父札所の全34カ所で一斉に開帳するもの。江戸時代から続く伝統行事で、普段は公開されていない観音像を拝観できることから、「地域全体がパワースポットになる」ともいわれている。
「総開帳を盛り上げ広くPRしたい」との思いから、そば店「開運そば あづまや園」(秩父市上影森)、豚玉丼専門店「たぬ金亭」(荒川上田野)、人力車「花鳥風月~秩父~」(野坂町)の3店が連携。巡礼を食や体験とともに楽しみ、思い出として持ち帰ってもらおうと企画した。
あづまや園では、札所16番「西光寺」で祈とうを受けたそばの実を使い、「細く長く、良縁を結ぶ」との願いを込めた「開運そば」(950円~)を提供。たぬ金亭は「巡礼の活力を養うボリューム満点」の「豚玉丼」(1,150円~)を提供。花鳥風月は、車夫のガイドと共に札所を含めた町を巡る人力車体験(1人2,000円~)を用意し、徒歩や車とは異なる視点での参拝を提案する。
期間中、各店で会計時や乗車時に御朱印帳や札所の御朱印、「スマホで開運スタンプラリー」の画面を提示した人に、各店限定デザインのステッカー1枚を進呈する。巡礼者以外でも、店の利用時に「総開帳を巡りたい」と伝えれば配布し、幅広い来訪者への周知につなげる(在庫がなくなり次第終了)。
あづまや園の町田裕孝さんは「巡礼はストイックなものというイメージもあるが、おいしいそばや丼を味わい、人力車に揺られて風を感じるなど、秩父の日常の魅力も楽しんでほしい。3枚のステッカーが旅のしおりになれば」と期待を込める。
営業時間は、あづまや園=11時~15時(火曜定休)、たぬ金亭=11時~16時(水曜・木曜定休)。花鳥風月は予約優先。