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小鹿野・旧三田川小体育館を刷新 パフォーマーの練習や地域文化の拠点に

(右から)村岡さん、大西さん

(右から)村岡さん、大西さん

 小鹿野町飯田の旧三田川小学校(小鹿野町飯田)体育館で3月14日、リニューアルを記念したイベント「うごきだすこころ」が始まる。同施設を伝統芸能やサーカスなどの練習、アート活動の拠点として整備したのを記念して、体験プログラムやトークセッションなどを行う。

「うごきだすこころ」チラシ表

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 昨年3月の閉校後、同施設を有効活用するため、小鹿野アートプロジェクト実行委員会が町と協力して整備を進めてきた。館内には、既存の舞台に客席側へ約3.6メートルせり出す半円形ステージを増設。施工は地元の住宅建築を担う大工の斉藤美宏さん(通称=よっちゃん)が担当した。家造りの技術を応用し、アクロバットやダンスなどの激しい動きに耐える強固な構造に仕上げている。

 同町在住のパフォーマー・村岡友憲さんの活動に共感した、ショー制作などを行う「POWERBOMB(パワーボム)」(東京都豊島区)社長の岡政臣さんから提供を受けた専門機材を設置。クッション性のあるアクロバット専用床「タンブリングバーン」やダブルミニトランポリン、エバーマットなどを備え、初心者がバク転などの技にも挑戦できる環境を整えた。リノリウム床のスペースも備え、器械体操やサーカスパフォーマンス、ダンスなど幅広い身体表現に対応していく。

 さらに、小鹿野歌舞伎の地芝居、砲馬会の太鼓、小鹿野まつり音頭など町に根付く伝統芸能の練習・公演拠点、展示会場としての活用も想定する。広い空間を保ちつつ、舞台左右には舞台裏と客席を仕切るパネル状の壁を設置。役者と観客の動線を分けながら、この壁面をアート作品の展示スペースとして活用するなど、多様な使い方ができる工夫を施した。

 イベントでは、週末を中心に体験や対話のプログラムを展開する。太極拳やトランポリンの体験のほか、「地芝居と大歌舞伎」「旧三田川小学校利活用の未来」「サーカス歌舞伎」などのテーマで語り合うトークセッションを開催。最終日の22日には、三田川地域の代表者が登壇し、同地域の未来について語り合う場も設ける。このほか、まつり音頭の座談会や「よっちゃん」の木工ワークショップ、「サーカス歌舞伎」の展示など、「プロの表現者と住民が交差する」企画を用意する。16日~19日は展示のみ行う。

 村岡さんとプロジェクトの中心を担う大西まさしさんは「町内外の人が混ざり合い、『円形舞台があるからこんな演目もできるね』などのインスピレーションが湧くような循環を作りたい。地域の人にも面白がってもらい、活動に関わってほしい」と話す。

 村岡さんは「技術を磨くだけでなく、ここに来る人の心が動くきっかけの場にしたい。生で見ることでしか伝わらないプロの姿を子どもたちに見せ、世界へ羽ばたく人材がここから育ってほしい。この場所の完成図はまだ決まっていない。ここでしか作れないものを、パフォーマーや地域の方々と一緒に作り上げていきたい」と意気込みを見せる。

 開館時間は9時30分~17時。入館無料(一部保険代や材料費が必要な有料プログラムあり)。3月22日まで。

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