秩父フードクリエイツ(秩父市中町)が3月1日、レトルト食品「じんじんばあの猪(いのしし)汁」を発売する。同社が経営する秩父郷土料理の店「食彩秩父じんじんばあ」(番場町)で提供している定番メニューを商品化した。
調理例。うどんや餅、なめこなどを加えるのもおすすめだという。
いのしし汁は同店創業当初から提供している看板メニュー。例年10月下旬から4月ごろまでの期間限定で提供しているが、来店客から土産品として購入したいという要望が多く寄せられていた。新商品は店と同じレシピを再現し、国産のイノシシ肉を使う。もも肉やバラ肉など脂ののった部位を使い、「コクが出るように仕上げた」という。肉はみそやニンニクなどに漬け込み、地元の野菜や秩父産のコンニャクとともに煮込んでいる。
製造は、同社が2024年12月に稼働を始めた加工施設「ちちぶジビエ市場」で行う。これまで同社では精肉販売のほか、食品衛生管理者を配置し、保健所の許可を得てジビエ串焼きやジビエジャーキーなどの加熱加工肉食品の製造販売を行っており、以前から取り組んでいたレトルト加工の知見を基に、今回の商品を完成させた。加圧加熱殺菌処理の工程では、安全性を確保しながら具材の食感を残すため、加熱温度と殺菌処理時間の微調整を繰り返したという。
内容量は430グラムで、約2人分。電子レンジでの加熱も可能だが、常温ではイノシシの脂が固まっているため、湯煎で温めることで店の味に、より近づくという。
福島剛社長は「環境が整い、満を持していのしし汁が発売できる。餅を入れて雑煮にしたり、うどんを加えて煮込みうどんにしたりと、好みの具材を足して自由に楽しんでほしい。今後の目標は他店の名物料理の製品化を請け負うこと。秩父の土産品のラインアップを増やしていけたら」と力を込める。
価格は1,200円前後で、店により異なる。「食彩秩父じんじんばあ」のほか、「じばさん商店」「祭の湯」「道の駅果樹公園あしがくぼ」などで取り扱う。