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秩父で僧侶と「満月の夜巡礼」 彩さんぽと連動しライトアップの寺を参拝

秩父札所15番「少林寺」。参加者はちょうちんを手に参拝した

秩父札所15番「少林寺」。参加者はちょうちんを手に参拝した

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 秩父札所を夜間に巡礼する新企画「満月の夜巡礼」が1月31日、「秩父札所連合会」と「秩父地域おもてなし観光公社」(秩父市熊木町)の主催で開催された。3月18日に始まる12年に1度の「秩父札所午歳(うまどし)総開帳」を前に、札所の魅力を再発見してもらうのが狙い。市街地で開催中のライトアップイベント「秩父夜街 彩さんぽ」と連動し、夜の寺院を巡るツアーを行った。

秩父札所や総開帳、観音様の説明なども行った

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 同企画は、ビジネス動画メディア「ReHacQ(リハック)」の番組内で行われた札所巡り企画がきっかけで誕生。動画では、清野和彦秩父市長、プロデューサーの高橋弘樹さん、幻冬舎の箕輪厚介さんが札所を巡礼。今回のツアーはその一部を再現したプランで、募集定員10人の枠は満員となった。動画では山道を歩くルートも紹介したが、今回は参加者が歩きやすいよう、市街地を中心としたルートへ変更した。

 当日は16時に西武秩父駅へ集合し、秩父札所連合会事務局長で秩父札所10番「大慈寺(だいじじ)」副住職の斉藤雄大さんが案内役を務めた。斉藤さんは駅前から見える武甲山を指し、山から34枚のお札をまいたことで札所が誕生したという伝承や、地域の経済と信仰を武甲山が支えてきた歴史を話した。

 最初の寺の参拝を前に、「寺の前、寺の正面、帰りに寺の前で振り返って『合掌一礼』」などの基本的な作法が伝えられた。一行はまず、11番「常楽寺(じょうらくじ)」で約30分間の写経を体験。斉藤さんは「慌ただしい日常の中で時間に追われることが多いが、写経をしている時だけは目の前のことに一文字ずつ集中してほしい」と参加者に呼びかけた。

 写経を終えた17時ごろからは、参加者が「彩さんぽ」でも貸し出している「ディスタンスちょうちん」を手に取り、列になって夜の街へ繰り出した。青、ピンク、オレンジなど色とりどりのちょうちんは、足元の地面に氷や桜の模様を映し出す仕組み。

 その後、ライトアップされた13番「慈眼寺(じげんじ)」、15番「少林寺(しょうりんじ)」を巡り、イベント期間ならではの幻想的な境内を参拝した。一人で申し込んだ参加者が多かったが、光が描く模様に「きれい」と声をかけ合ったり、ライトアップされたスポットで写真を撮ったりと、札所巡礼と共に夜の街並みを楽しむ姿が見られた。

 川越市から参加した女性は「副住職から直接、寺の説明を聞けたり、参拝方法を教わったりできたのは貴重な機会。このツアーがなければライトアップも知らなかったので、来て良かった」と話していた。

 秩父札所は1234年に開創したと伝えられ、その年が午歳だったことから12年に1度の総開帳が行われている。斉藤さんは「身近に寺を感じてほしい。夜の寺には、普段なかなか入る機会がないと思う。3月15日まで続く『彩さんぽ』の期間を経て、総開帳へとつなぐ橋渡しになれば。多くの人に気軽に寺を訪れてほしい」と呼びかける。

 次回開催は2月28日を予定。ツアーは「じゃらん」で受け付ける。

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