イタリアの老舗劇団による演劇公演「Albero(アルベロ)木」が1月12日、秩父宮記念市民会館(秩父市熊木町)で上演される。言葉をほとんど使わず、光や音、身体表現によって展開する作品で、2歳から観覧できる。
公演を行うのは、イタリアを拠点に1974(昭和49)年から活動する劇団「ドラマティコ・ベジターレ」。同劇団が秩父で公演するのは2018(平成30)年以来、2回目。人形劇団としての背景を持つが、本作は俳優の動きや舞台美術を中心に構成するパフォーマンス作品となる。
作品タイトルの「Albero」は、イタリア語で「木」を意味する。木が芽吹き、成長し、時を重ねていく姿を、人が生まれてから老いていく過程に重ねて描く構成となっている。舞台では物語を言葉で説明することはせず、照明や音楽、影、砂やオブジェなどを用いながら場面を積み重ねていく。
公演を担当する同館の高井真明さんは「事前に映像を見て、自分の人生を抱きしめたくなる、いとおしくなるような作品だと感じた。この劇団の集大成ともいえる作品と聞き、ぜひ秩父で上演してほしいと思い、今回の公演をお願いした」と話す。
上演時間は約40分を予定。せりふに頼らない演出のため、イタリア語が分からなくても内容を感じ取ることができるのが特徴。舞台上に客席を設け、観客がパフォーマンスを間近で鑑賞する形式で行う。
高井さんは「小さな子どもは次々と展開する動きや演出に引き込まれ、大人は自身の人生と重ね合わせながら受け止めるなど、見る年代によって感じ方が異なる作品になるのでは。幅広い世代に楽しんでもらえたら」と来場を呼びかける。
公演は、午前の部=11時開演、午後の部=15時開演。料金は、大人=1,000円、高校生以下=500円、未就学児無料。予約はチケット専用電話(TEL 0494-23-2294)と同館窓口で受け付け、当日券も用意する。