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秩父の甘酒カフェ「やなぎしま」が3周年 「寄り道したくなる場所」に

甘酒カフェ&こまもの雑貨店「やなぎしま」が3周年を迎えた

甘酒カフェ&こまもの雑貨店「やなぎしま」が3周年を迎えた

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 秩父の番場通り、ベルク東町店横にある「甘酒カフェ&こまもの雑貨店やなぎしま」(秩父市東町)が12月2日で3周年を迎えた。

季節限定の梨甘酒(500円) 地元の素材も取り入れて甘酒を作る

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 店主・新井さんの祖母が1981(昭和56)年に焼き鳥居酒屋「やなぎしま」を開店し、2009(平成21)年まで28年間営業。建物をそのまま活用し、2022年に甘酒カフェとして再スタートした。

 新井さんは所沢市生まれ。幼い頃から祖母が住む秩父を訪れており、「観光地を歩いていると、その街にしかない小さな店に引き寄せられる。秩父にもそんな 『寄り道したくなる場所を増やしたい』と思ったのが始まり」と振り返る。飲食店の経験はなかったが、甘酒なら秩父らしさや手仕事が表現できると考え、店名も当時のままオープンした。

 3年がたち、観光客だけでなく地元客の利用も増えているという。「1人分の甘酒は家では作れない」「家族は甘酒が苦手だけど、自分は好きだから店に飲みに来た」などの声もあり、日常的に甘酒を楽しむ人も増えている。店内では秩父の土産物として、小間物や雑貨も販売する。

 メニューの甘酒はプレーンのほか、秩父産イチゴやユズ、自家製の果実ソースを合わせてアレンジしたものも用意。今秋は手作りの梨ソースを使った「梨甘酒」の注文が多かったという。甘酒を使ったクッキーも販売しており、今後はケーキなど焼き菓子の種類も増やす予定。新井さんは「甘酒が苦手な人でもフルーツやミルクで割ると飲みやすい。米の粒々感も楽しんでほしい」と話す。

 店内の壁には、来店者ごとのポイントカードを店側が預かり、並べて掲示している。客はカードを持ち歩く必要がなく、来店ごとにポイントが増えていく仕組み。自分のカードが少しずつ増えていく様子を確認できるようにする。新井さんは「店は無理せず細く長く続けたい。壁一面にカードが増えていく様子を見守りたい」と話す。

 雑貨購入のみの入店も可能で、甘酒のテイクアウト販売も行う。3周年を記念して、来年1月10日~18日、秩父産の蜂蜜を使った新メニュー「はちみつがけクリーム甘酒」を300円で販売する。新井さんは「甘酒に興味がある人も、苦手意識のある人も、『ここの甘酒なら飲める』という人もいるので、気軽に楽しみに来てほしい」と来店を呼びかける。

 営業時間は11時~17時。火曜・水曜定休。

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