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皆野町で合同発表会 町内事業者8社が新たな取り組み紹介

新商品・新サービスの合同記者発表会では、町内事業者8社が登壇した

新商品・新サービスの合同記者発表会では、町内事業者8社が登壇した

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 皆野町商工会が11月27日、皆野町文化会館(皆野町皆野)で新商品・新サービスの合同記者発表会を開き、町内事業者8社が登壇した。同様の発表会は、同町では初めての試み。食品や衣類、農業体験など幅広い分野の新たな取り組みを紹介し、約50人が参加した。

壇上で各事業者が6~7分の持ち時間で発表を行った

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 発表会は9月から進めてきた支援事業の一環で、セミナーや個別相談を重ね、既存商品の改良や新商品の開発、サービスの強化に取り組んだ事業者が新たな取り組みを紹介した。当日は2部制で、前半は各事業者が6~7分の持ち時間で発表を行い、後半は各社のブースで説明や試食を行いながら来場者や事業者と交流した。

 「ファッションおぎわら」(皆野)は、来店客の声を反映して開発した「よりそうガーゼマフラー」を披露した。創業109年の元呉服店が手ぬぐいを現代的にアレンジしたもので、長さや肌触りを意識し、作業時にも落ちにくいループ付きのデザインを取り入れた。

 「亀沢屋」(皆野)は、秩父のみそを使った「ちちぶみそポテもち」を開発。秩父の郷土料理「みそポテト」をヒントにしたもので、郷土の味を生かした新たな手土産として、秩父のイメージキャラクター「ポテくまくん」の誕生日である来年1月11日に発売すると発表した。

 「わんわんハウス ラム」(皆野)は、ペット向けのマッサージ機器を導入し、来春から新たなサービスを始める事業を紹介。発表では、自身が飼っていたシーズーの介護経験にも触れ、取り組みの背景を説明した。

 医療法人「彩清会清水病院」(皆野)は、利用者が自身に合った内容を選べる「カラフルスキル型就労支援プログラム」を来年1月に始めることを発表。「チョコレートの製造・販売」「農作業」「移動販売」といった作業分野を用意し、病院母体の支援体制を生かした多様な働き方の場を整える。自社畑で育てた作物を使った新商品「焼き芋クリームブリュレ」についても触れ、試食も提供した。

 「斉藤農園」(皆野)は、シイタケ・キクラゲ・ナメコを育てる「みんなの皆野きのこ栽培キット」を発表した。商品は段ボールで個人宅への配送を想定。家庭で育てる楽しみを提供するほか、飲食店などで収穫したキノコをその場で提供する展開も視野に入れる。 

 「PIZZA AROMA」(金崎)は、キッチンカーで販売する新商品「コーンピッツァ」を紹介した。アイスクリームのコーンのような形状で手を汚さず食べ歩きができるのが特徴で、マルゲリータ、みそ豚としゃくし菜、ティラミスなどのバリエーションを用意する。店ではなくキッチンカーのみで取り扱う。

 「水遊び宿 日野沢」(下日野沢)は、冬季に行う自然観察を組み合わせた宿泊プランを発表した。清流ではサワガニやオタマジャクシ、蛍やトンボの幼虫など冬でも見られる生き物が多く、こうした冬の自然の魅力を伝える内容として企画したという。宿は定員13人で家族向けの造りとし、宿周辺の里山を散策するプログラムも用意する。

 「中村屋」(下田野)は、同社が運営する飲食店「奥我(おうが)」が、キッチンカーで提供するラーメンに新たに「秩父夜鳴きラーメン」の名称を掲げて展開することを発表。地域で親しまれた夜鳴きそばの雰囲気を現代の営業形態に置き換えたもので、木曜は秩父市、金曜は皆野町、土曜は長瀞町で、18~24時に営業するという。「秩父ユズしょうゆラーメン」などを提供する。

 広報支援を担当したマジックマイスターコーポレーションの大谷芳弘さんは「言い切る・やり切る・続ける姿勢を大切に取り組んでほしい」、同商工会の中英二会長は「情報発信の機会をつくることも商工会として重要。今日の成果発表が秩父地域全体の明るい未来を切り開く一助になれば」と、それぞれ話す。

 当日の発表内容は後日、皆野町商工会のユーチューブアカウントでも公開予定。

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