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小鹿野町「両神山麓ダリア園」 関東最大級の規模、新種そろえ開園

「マジックモーメント」園内にある約350種のダリアは色も咲き方もバリエーションが豊富

「マジックモーメント」園内にある約350種のダリアは色も咲き方もバリエーションが豊富

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 小鹿野町の「両神山麓 花の郷 ダリア園」(小鹿野町両神薄)が現在、開園しており、園内にはダリアが350種・5000株が植えられている。日本百名山「両神山」の麓の谷あいにあり、登山口「日向大谷口」の通過点でもある同園。周囲を山に囲まれた敷地は1万平方メートルほどの広さで、毎年1~2万人の来園者を迎える。

「マザー」

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 約20年前「旧両神村」の時代に、休耕地だった同所に観光客を呼び込もうと村と住民が協議を行った。全国を視察しながら土地にあった花木を試行錯誤した結果、ダリアに落ち着いた。

 同園を管理しているのは「両神山麗花とみどりを育てる会」。現在は、地域住民約15人が有償ボランティアとして活動している。ダリアの開花期間は約2カ月間で、それ以外の時期にも球根の掘り起こし、分球と記名、球根の発送、土作り、植え付け、除草など1年間を通して作業を行っている。

 ダリアは、雨が降らず、気温が35度を超えると生育が止まる特性があり、近年は見頃が例年より遅れる傾向にある。昼夜の寒暖差が大きいと、花の色彩がより鮮やかになるという。品種によって咲き始める時期は異なるため、時期によって見られるダリアが少しずつ入れ替わる。ダリアにはそれぞれ「愛ちゃん」「昭和小町」「夕日の子」などの名前が付けられており、今年は秋田から「時の砂」「桜流し」「恋衣」などの新種も取り寄せ植えている。今年は9月下旬ごろに多くの品種が咲きそろう見込み。

 神林清一会長は「当時はこんな山奥に1万人も来てくれるとは誰も思っていなかった。来場いただいた際は、のんびり過ごしていただきたい。山からくる風も気持ちが良いし、周囲の山々の雰囲気も味わっていただけたら」と呼びかける。

 今年4月にUターンした岩崎広巳さんは、実家が日向大谷口近くで民宿「両神山荘」を営んでおり、「ダリア園ができて、この辺りが知られるようになり、とてもうれしい。町外の友人にも民宿の場所を説明しやすくなった。周辺の人たちと一緒に頑張っていきたい」と話す。

 開園時間は9時~16時30分(土曜・日曜・祝日は7時~)。整備協力金として中学生以上は500円が必要。入園券の半券を見せると、町内の提携飲食店で50円の割引が受けられる。駐車場は65台を用意。11月3日まで。

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