見る・遊ぶ 買う 暮らす・働く

秩父アロマラボ、秩父の森の香りを商品化 「ろっく横瀬まつり」で販売へ

CHICHIBU AROMA Lab.商品イメージ

CHICHIBU AROMA Lab.商品イメージ

  • 0

  •  

 秩父地域の森林資源を中心としたアロマ製品を手がける「CHICHIBU AROMA Lab.(秩父アロマラボ)」(秩父市上町)が5月17日、横瀬町の地域拠点「ろっく横瀬」で行う「ろっく横瀬まつり」で初の商品を販売する。秩父産のヒノキやスギを使った商品を出品し、今後の本格展開に向けた第一歩として試験的に販売する。

秩父の森の材料を使ってアロマをつくる

[広告]

 秩父アロマラボは、さいたま市在住の渡邉賢志さん・芳さん夫婦が昨年11月に立ち上げた工房。約7年前、賢志さんは本業である不動産業の事業を通じ、同町の空き家を紹介された。「我が子には自然に親しんで、体を動かせる場所があると良いのでは」との思いから物件をフルリフォームし、週末は同町に通う生活を送り始めた。

 コロナ禍をきっかけに暮らしや仕事の在り方を見直す中で、民間のアロマ資格を取得した芳さんが「秩父の自然の中で、秩父の香りを届ける製品づくりができるのでは」と構想し、賢志さんと現実化していった。物件を探し、工房を秩父市内に設けた。

 工房内にはエッセンシャルオイルやフローラルウオーターを抽出する大型蒸留機を設置し、試作を重ねている。当初は同町への完全移住も検討したが「長男の友人関係を大切にしたい」との思いから、当面はさいたま市との二拠点生活を続けることにした。

 今回のイベント出店は、同地域でナチュラルスキンケアブランド「UT Nature」を手がける黒木咲希さんとの出会いがきっかけだったという。「黒木さんから、化粧水に地元産のフローラルウオーターを使えないかと声をかけられた。黒木さんのおかげで地域に知り合いができ、イベントにも誘ってもらった」と芳さんは振り返る。

 当日販売する商品の原材料は秩父広域森林組合の協力で集めた、間伐材を中心とした秩父のヒノキとスギ。水蒸気蒸留法で、木部と枝葉で異なる香りを引き出したものを用意する。商品は、「フローラルウオータースプレー」(5ミリリットル=500円)、「エッセンシャルオイル」(同=1,500円)、ディフューザーとしても使える「木のチップ詰め放題」(200円)。

 今後、ユズや小鹿野町の黄金カボス、クロモジなどを使った商品展開も構想する。食用では廃棄されるかんきつ類の皮を活用し、果汁を使う他事業者と協力して資源を有効活用するモデルも目指すという。

 芳さんは「秩父の恵みを、多くの人に香りで届けたい。手軽に秩父の香りを楽しんでもらえたら。地域の人にも関わってもらえるような仕組みにしていきたい」と話す。

 「ろっく横瀬まつり」の開催時間は11時~19時。入場無料。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース