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横瀬町産「借金なし大豆」のきな粉を使ったかき氷 秩父・陽みどりが提供

(右から)シェフの黒澤さんと生産者の石黒さん

(右から)シェフの黒澤さんと生産者の石黒さん

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 ライブキッチン「Chef's Table & Cafe HIMIDORI-陽みどり-(ひみどり)」(秩父市番場町)が4月11日、かき氷「借金なし大豆きなこほうじ茶ラテ黒蜜」の提供を始めた。横瀬町産の在来品種「借金なし大豆」のきな粉を使ったメニューで、地域の素材の魅力を伝えることを目指す。

借金なし大豆のきな粉をクリームやかき氷にかけている

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 「道の駅果樹公園あしがくぼ」(横瀬町芦ヶ久保)で昨年3月に販売を始めた同きな粉。収穫量の多さから「借金が返せるほど」との由来を持つユニークな名前が特徴の大豆だが、枝の低い位置にさやがつくため機械で収穫するのは難しく、現在では生産者が少なくなっている。

 今回のメニューは、同きな粉をほうじ茶ラテ風味の氷にかけたもの。同店シェフの黒澤大輔さんは「氷とシロップだけでは単調になりがちな味に、借金なし大豆のきな粉が丸みを加えてくれる。素材の力を感じてもらえるかき氷に仕上がった」と話す。「借金なし大豆にはショ糖が多く含まれていて、栗のようなホクホクとした自然な甘みがある。砂糖やミルクを足さなくても、素材だけでしっかり満足感が得られるのが魅力」とも。

 2022年からかき氷を提供している同店。新メニューは、同道の駅に勤めながら借金なし大豆を生産している石黒夢積さんとの縁がきっかけで誕生した。石黒さんは「素材の良さを生かした料理にしてくれてうれしい。大豆は収穫量が限られるため、昨年販売したきな粉は2カ月ほどで完売した。今年はより多くの人に味わってもらいたく作付面積を倍に増やした。時期によって枝豆、大豆、きな粉の3段階で楽しめるので、食べてほしい」と呼びかける。価格は1,480円。

 黒澤さんは「秩父には借金なし大豆のように魅力的な食材がまだまだある。ランチでは地元食材を使った『しゃくし菜とベーコンのパスタ』などの提供もあるが、今後も地域にしかない味を届けていきたい」と力を込める。

  営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~21時。かき氷「借金なし大豆きなこほうじ茶ラテ黒蜜」はランチタイムのみの提供。9月末まで。

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