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小鹿野町、富士薬品と包括連携協定締結 「ケアタウン」機能拡充目指す

協定書に互いにサインした

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 小鹿野町と富士薬品(さいたま市大宮区)が3月14日、小鹿野町役場で防災強化および健康づくりにおける包括連携協定を締結した。

配置薬の救急箱

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 小鹿野町は少子高齢化が進む中、子どもから高齢者までの社会福祉が充実するよう、まち全体で「ケアタウン」としての機能拡充を目指す。一方、同社は事業活動を通じて地域住民の健康づくりや防災・災害対策を支援するため、2022年から地方自治体との連携協定を進めている。

 連携する項目は、「防災・災害対策に関すること」「町民の生活習慣改善の啓発・強化に関すること」「健康情報の発信に関すること」「町民の見守りや防犯に関すること」「その他、地域活性のために必要なこと」という内容。同社の配置薬事業を通じて地域活性化のための連携・協力を図る。

 配置薬とは、各家庭や事業所に救急箱を設置し、営業員が定期的に訪問して使った分だけの代金を支払うサービス。町内には同社グループのドラッグストア「セイムス」があり、現在約1500軒が同社の配置薬を利用している。

 森真太郎町長は「越中が発祥の配置薬には日本の地域経済を何百年と支えてもらった。富山市で創業し、当町にとっても身近な富士薬品に、このようなビジネスモデルを通して町民を見守ってもらえることは大変ありがたい」と期待を込める。

 同社配置事業本部営業統括部営業部の前多智樹部長は「ほとんどが専門資格を保有する営業員であること、地域住民と自治体のパイプ役を担う定期巡回の仕組みがあること、災害時には薬を無償で使っていただくこと、この3つの価値で小鹿野町の皆さまの防災と健康づくりに役立てれば」と話す。

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