
開校130年を迎える両神小学校(小鹿野町両神薄)が2月21日、「学校応援団」と呼ばれるボランティア約30人を招待して「感謝の会」を開催した。同校は児童数の減少を背景に本年度いっぱいで閉校となり、3月1日に閉校記念式典を行った。
学校応援団とは、学校の教育活動を支援するボランティア活動を担う保護者や地域住民のことで、埼玉県教育委員会が推進し各校で取り組む。同校は、登下校の見守り、図書館整理、読み聞かせ、放課後のいきいき教室、薬師堂マーケットなどで応援団の協力を得ている。
当日は応援団へのお礼と、これまでの地域との協働活動が評価された同校が「令和6年度『コミュニティ・スクールと地域学校協働活動の一体的推進』に係(かかわ)る文部科学大臣表彰」を28日に受賞することも発表された。
児童からの感謝の手紙では「いきいき教室でのたこ揚げが楽しかった」「薬師堂マーケットのために出浦園のマスコットキャラクターを作ったところ、喜んでもらえてうれしかった」「田植え体験では丁寧に教えてくれてくれたおかげで、おいしいお米を作ることができた」などが伝えられた。
いきいき教室ボランティアを16年続けてきた南晃代さんは「頑張っている皆からすてきなものをもらった。これまで関わった子どもが立派に成長した姿を地域で見かけると、自分が育てたような気にさせてもらう。どこかで出会ったら声をかけてほしい」、川島哲昭教頭は「地域の方に手伝っていただく体験活動のおかげで、優しい子どもに育っているのだと改めて実感した。親や教師でない大人との良い関係が築けている」と、それぞれ話した。