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秩父出身の絵本作家・飯野和好さんが初の自叙伝「人生はチャンバラ劇」

飯野さんアトリエ(撮影 木村文平)

飯野さんアトリエ(撮影 木村文平)

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 秩父出身の絵本作家・飯野和好さん初の自叙伝「人生はチャンバラ劇」(PIE International)が4月21日、発売された。

秩父出身の絵本作家 飯野和好さん(撮影 木村文平)

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 飯野さんは1947(昭和22)年に旧野上町(現 長瀞町)生まれ。中学を卒業するまで秩父で育ち、さまざまな仕事に就いた。初めてのオリジナル絵本「わんぱくえほん」が完成したのは1981(昭和56)年。その後、1999(平成11)年に出版された「ねぎぼうずのあさたろう その1 とうげのまちぶせ」は第49回小学館児童出版文化賞を受賞した。

 絵本作家になるきっかけは「ファッション服のデザインからだった」という。飯野さんは「絵を描くことに興味を持ち、自身の画風が絵本のキャラクターのようだと言われていたことと、アートディレクターの堀内誠一さんと出会い、気が付いたら絵本作家への道を踏み出していた」と振り返る。

 「『ねぎぼうずのあさたろう』が絵本になった当時は、絵本の世界にチャンバラ活劇ものはなかった。子どもの頃に夢中になっていたチャンバラ活劇の世界を、子どもたちにも楽しんでほしいと思った。なかなか出版社の理解を得られなかったが、出版された後は人形劇やアニメーションになったり、テレビ朝日の『徹子の部屋』にも出演したりして、自分の人生が変わった」とも。

 今回の自叙伝では、飯野さんが秩父で過ごした幼少期から学生時代、絵本作家になるまでの歴史を文章やイラストで紹介している。「自分の半生を周りに話していて『自叙伝を作ってみたら』と声をかけられた。山育ちの男が、気が付いたらこんなところまで来たという話だが、これから絵本を作りたい人はもちろん、人生の生き方に迷っている人にも生きるヒントになれば。人生に迷ったときはいいチャンス。迷うことは自分が真剣に考えていることなのでは」と話す。

 「これからも創作は続けていく。秩父でも面白いことができれば、秩父人としてできることは協力していきたい」とも。

 価格は1,980円。

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