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手作りキッチンカーのたこ焼き店「マウイ」、クレープ店に続き2店舗目

マウイはオレンジ色のキッチンカー

マウイはオレンジ色のキッチンカー

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 秩父地域を中心にキッチンカーで営業するたこ焼き店「Takoyaki Maui(たこやきマウイ)」がオープンして、3月17日で3カ月がたった。

店のロゴは千治さんが独学で制作した

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 店主の山中千治さんは以前、トレーラーのドライバーだった。1号店は妻の泉さんが店長を務めるクレープ・ワッフル店「アネラ」。アネラが昨年4月に営業を始めてから、ドライバーの仕事が休みの日には千治さんも泉さんを手伝っていた。

 副業としてキッチンカー2号店の準備している際、キッチンカーを依頼していた会社と突然連絡が取れなくなった。「相談できるキッチンカー業者が他に思い当たらず、仕方ないので自分でできる範囲で作ってみることにした。オークションサイトで軽トラを落札して福島県郡山まで取りに行ったり、工具をそろえたり、最小限の金額でやってみようと思った」と千治さんは振り返る。

 ドライバーの仕事を辞めてから、ユーチューブやインスタグラム、ブログなどを参考にして独学で軽トラを改装していった。「重量オーバーにならないようにするのが大変だった。たこ焼き機や2層シンクなどの機材を導入し、冷蔵庫だけでも80キロはあるため、その他の部分を軽量化するよう工夫した」と話す。「趣味でDIYはしていたが、こんなに大きいものを作るのは初めてで心配だった。保健所の営業許可も無事に取れ、でき上がったキッチンカーは思ったよりもうまくできたので、このまま使い続けられそう」とも。店のロゴは千治さんが独学でパソコンを使って制作した。「iPadで描いては消しを繰り返し、納得がいくまでやり直した」と話す。

 千治さんは7人兄弟で年の近い姉と兄とは特に仲が良く、幼い頃はサッカークラブにも一緒に通っていたという。「2歳の頃に手に大きなけがをしてからは、姉と兄によく世話になった。そのおかげで今でも仲がよく、助けてもらっている。6月ごろにマウイは店長を兄に引き継ぎ、自分は3号店の準備を始める予定。ゆくゆくは4店舗くらいに増やし、自分は店頭に立たずに裏方に回って、会社の経営をしていくのが目標」と話す。

 開店当初のメニューは3種類だったが、現在は10種類。定番の「ソースマヨ」「塩」(以上550円)、ピリ辛の「たこ焼き(辛ソースマヨ)」(600円)、たくさんのネギをのせた「ソースねぎたこ焼き」(630円)などを用意する。

 一度に最大80個(=10皿分)のたこ焼きが作れるが、タイミングによっては焼き上がりまで20分ほどかかる場合もある。スーパーの前で出店することが多いため、買い物前に注文と会計を済ませ、買い物帰りにたこ焼きを渡すことも可能。

営業時間は11時~18時ごろ。出店先はSNSで知らせる。

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