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横瀬小と隠岐諸島の児童がオンライン交流 十文字学園女子大生が提案

TVモニターを通してオンラインで交流を行う横瀬小学校の児童

TVモニターを通してオンラインで交流を行う横瀬小学校の児童

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 横瀬小学校(横瀬町横瀬)の3年生児童が3月13日、島根県・隠岐諸島にある海士町立福井小学校(島根県海士町)3年生児童とオンラインで交流した。

「子ども『つなぐ』プロジェクト」に参加した児童、学生、羽田先生

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 横瀬町は2016(平成28)年から、官民連携プラットフォーム「よこらぼ」を実施しており、企業や個人の挑戦したいプロジェクトを横瀬町がサポートしている。毎月審査会を行い、プロジェクト採択の可否を決めている。昨年12月、十文字学園女子大学(新座市菅沢)児童教育学科3年生の徳茂郁織さんが中心となり、「子ども『つなぐ』プロジェクト」をよこらぼに提案し、採択されたことで交流が実現した。横瀬小学校がオンラインで他校との交流を行うのは初めて。

 今年1月26日から3月9日まで全9回にわたり、小学校教師を目指す学生10人が毎回入れ替わりながら、横瀬小学校の参加を希望した児童5人に「横瀬町の魅力」を紹介する絵本作りを支援した。絵本を作る材料として模造紙に地図を描き、横瀬町にどんな店や観光スポットなどがあるかアイデアを出しながらまとめるなどのグループワークも行った。その後、児童らは「武甲山」「ウォーターパークシラヤマ」「あしがくぼの氷柱」など、取り上げたいテーマで思い思いの絵本作りに取り組んだ。

 完成した絵本は、福井小学校の児童9人とのオンライン交流会で発表した。徳茂さんらが所属するゼミのメンバーの数人が海士町へ「島体験留学」に行ったことが縁で、今回のオンライン交流へとつながったという。

 交流会では互いの地域の魅力を発表し合うことで、山に囲まれた横瀬町と、海に囲まれた隠岐諸島の「国内異文化交流」となった。発表後には「武甲山は横瀬町で有名な山?」「隠岐諸島で人気の場所はどこ?」など、互いの地域への質問も交わされた。

 徳茂さんは「教員を目指している大学3年生のメンバーを中心に取り組んできた。この発表で一区切りとなるが、今後もプロジェクトは続けていきたい。今後は大学2年生のメンバーにも声をかけて活動の幅が広がれば。私自身も教員を目指しているので、この経験を生かしていきたい」と話す。

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