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横瀬町のカフェ&アトリエで個展 藍染め藍染袢纏(はんてん)からファッションアイテムへ

月日ノ音、作品の元になる半纏の端切れとブレスレットやバッグ

月日ノ音、作品の元になる半纏の端切れとブレスレットやバッグ

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 秩父を中心に活動するブランド「月日ノ音(つきひのね)」が11月21日~29日、カフェ&アトリエ「なないろごはん」(横瀬町横瀬)で個展「はぎはぎはつづくの会」を開催した。

月日ノ音のコースター

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 同ブランドは、長瀞町出身の水口美智代さんが「何気ない日々から生まれるメロディー」をコンセプトに、藍染の端切れを用いてバッグをメインに、ブローチ、ブレスレット、ターバン、コースターなどを展開する。

 水口さんは2003(平成15)年頃から羊毛のフェルトを使って別のブランドを展開していたが、2013(平成25)年頃、転居を機に作品作りを休止していた。

 作品作りを再開したきっかけは、2020年夏頃、友人の齋藤染物店(秩父市熊木町)の齋藤馨さんから、藍染の袢纏(はんてん)の端切れから何か物作りができないかと相談を受けたこと。祭りで使われる袢纏には、藍染めの生地に白抜きで文字や模様が描かれていることが多く、模様の一部を切り取ってはぎ合わせることを思いついた。

 「風景は小さなものの集合でできていて、写真で部分的に切り取るのも好きだった。大きな部分から切り取ることで、別のものが見えてくる世界が面白い。作品作りでは、大きな袢纏の柄から宝探しのような感覚で部分使いするのが面白い」と水口さんは話す。

 作品を作り始めた年の12月には初の個展を開催。秩父地域の作家たちとの作品展も開いた。「秩父では3度ほど展示を行ったので、今後、秩父以外でも個展を開いていきたい。秩父の藍染や祭りの伝統を地域外の人にも感じてもらい、アップサイクルしたものづくりを見てもらいたい」と話す。

 現在はかごや木材と合わせてバッグをメインに作っているが、エプロンもシリーズ化していく。ECサイトは設けず、秩父の「表参道Lab(おもてさんどうラボ)」(番場町)で取り扱うほか、客の紹介やSNSからの問い合わせに応じて販売する場合もある。

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