横瀬町の公認非公式のゆるキャラを使った4コマ漫画の配信が6月10日、XやフェイスブックなどのSNSを中心に始まる。プロジェクト名は「Y・T・T(ワイ・ティー・ティー)」で、6月4日、横瀬町の定例記者会見で発表された。
同プロジェクトは、民間から提案された事業アイデアを町がサポートする官民連携プラットフォーム「よこらぼ」の採択案件。埼玉県が開設するイノベーション創出拠点「渋沢MIX」(さいたま市大宮区)での横瀬町職員との出会いをきっかけに、漫画原作者の門脇正法さんが昨年12月にプロジェクトを着想し、今年2月に164番目の事業として採択された。
制作は、さいたま市の「ゲートサイド」社長で漫画原作者の門脇さんと、漫画家の佐藤智一さん、対話型生成AI「Gemini」が共同で行う。佐藤さんが描いたキャラクターの原画を元に、生成AIが門脇さんの指示するストーリーに応じて動きや背景の画像を生成し、さらに佐藤さんが手作業で修正を加えて4コマ漫画を完成させる。
漫画に登場するキャラクターは「よこラビット」「寺坂さん」「ツララ・ド・アシガクボ(通称=ツララン)」の3人組。町内の地域拠点「AREA898」に滞在するウサギや寺坂棚田、「あしがくぼの氷柱」などをイメージし、ずりあげうどんや米、彼岸花などのモチーフを配置する。同町の公式キャラクター「ブコーさん」に憧れる3人が、町の名所や特産品を織り交ぜた物語を展開する。
門脇さんは「生成AIを使うことで、思いがけない作品作りにつながる。生成AIが作画ミスをするので修正は必要だが、AIと漫画家が一緒に作品作りができる。漫画が盛り上がることで、自分たちも横瀬町もPRになれば」と話す。門脇さんは今後、月1回ほどのペースで同町へ取材に訪れる予定。
同席した富田能成町長は「埼玉県の共創施設と町のプラットフォームがリンクしてできたプロジェクト。プロのクリエーターと楽しみながら進められるよこらぼらしい案件で、横瀬町をフィールドにしてもらってありがたい。昨年15周年を迎えたブコーさんの知名度アップにもつながれば」と話す。
漫画は水曜18時と土曜12時の週2回、更新を予定する。配信は門脇さんのXとフェイスブックアカウントで確認できる。