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皆野高HPが1000日連続更新達成 3月の閉校控え記録集制作

「卒業生を送り出す在校生の代わりとなって、門出に立ち会ってほしい」と呼びかける

「卒業生を送り出す在校生の代わりとなって、門出に立ち会ってほしい」と呼びかける

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 3月に閉校を迎える埼玉県立皆野高校(皆野町大渕)が2月17日、公式ホームページ内の「デイリーニュース」で、土曜・日曜・祝日を含む1000日連続の書き込みを達成した。同校は3月7日に行う最後の卒業式と閉校舎イベントに合わせ、これまでの更新記録や報道実績などをまとめた全70ページの記念冊子を制作。当日、参加者に配布する。

これまでの更新記録や報道実績などをまとめた全70ページの記念冊子を制作中

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 少子化に伴う再編整備により、閉校が決まった同校。以前は新入生募集のために「スクールガイド」を制作していたが、募集停止に伴い制作が不要となった。2023年4月に就任した浅見和義校長は「地域の人のためにも、学校の活動を可視化しよう」と職員に呼びかけ、ホームページの毎日更新を本格化させた。

 同校はかつて秩父地域1市4町が資金を出し合って設立された「組合立」の歴史を持ち、地域との関わりを重視してきた。閉校が決まった後も教育活動の質を落とさないよう、3学年が在籍した2023年度から段階的に目標を設定。本年度は「人数が少ないからこそできること」を掲げ、地域住民らが活動を支える「皆高サポーターズ」と共に挑戦を続けてきた。多岐にわたる活動を発信し続けた結果、2026年1月の月間閲覧数は22万8000件を超えた。

 毎日更新に向けた体制は、教職員がそれぞれの担当行事や授業風景を執筆する分担制で校長や教頭も加わった。文化祭「秋桜祭」では、展示や飲食、準備から片付けまでを25回に分けて連載するなど、一つの行事を丁寧に掘り下げることもあった。投稿は管理職が内容の確認や掲載順の整理を行い、予約投稿機能も利用しながら一丸となって継続。保護者が毎日一番に「いいね」ボタンを押すのを楽しみにしたり、生徒が自校の自慢として語ったりするなど、デイリーニュースを通じた新たなコミュニケーションが生まれた。

 浅見校長は「地域の力を借りることで、これまで以上に活気ある教育活動ができた。デイリーニュースの更新は、生徒たちの意欲や地域の支えを可視化する大切な記録。教員の間でも、調理実習の匂いや季節の花々にまで目を向けるアンテナが育まれた。学校としての幕を閉じる3月31日まで、書き込みを続けていく。60周年の節目を還暦に見立て、地域と共に歩んだ歴史を締めくくりたい」と力を込める。

 3月7日は10時から卒業式を挙行。12時から「ランチタイム」として、地域事業者によるキッチンカーが出店し、13時からサックスや津軽三味線の演奏家によるコンサートや旧職員が参加する校内見学を行い、16時に閉校舎式を行う。

 参加対象は同窓生、旧職員、地域住民、公開講座受講生などの関係者に限り、事前の申し込みが必要。2月24日まで受け付け、定員に達し次第終了する。

 浅見校長は「卒業生24人を送り出す在校生が今年はいない。本校を支えてくれた関係者に、後輩を送り出す在校生の代わりとなって、その門出に立ち会ってほしい」と呼びかける。

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