間もなく始まる「秩父札所午歳(うまどし)総開帳」の機運を高めようと、秩父神社(秩父市番場町)で3月1日、「みんなのふだしょDAY」が開催される。主催は秩父札所誘客促進協議会。
12年に1度の総開帳は、秩父地域に点在する34の札所で、普段は非公開の本尊を一斉に公開する特別な期間。同協議会は、総開帳を前に札所への理解を深めてもらおうと、秩父神社を会場に選んだ。
秩父札所の開創には、閻魔(えんま)大王や日本の神仏や高僧が混在する「十三権者(じゅうさんごんじゃ)」が深く関わっている。伝説では、十三権者が札所の建立場所を協議するため秩父を巡った際、秩父神社の祭神「妙見(みょうけん)様」がガイド役を務めたという。神仏分離以降、神社と寺は分かれているが、同企画では原点に立ち返り、神社の境内を借りて札所の魅力を発信する。
会場ではさまざまな催しを行う。ワークショップとして秩父札所のキャラクターを用いたオリジナル缶バッジ作りを無料で体験できるほか、御朱印帳や笈摺(おいずる)などの巡礼用品も販売。キッチンカーの出店、カプセルトイ「チチブノイリグチチチブノデグチ」の設置も行う。
当日は10時から、関係者により地域全体の安寧と巡礼の無事を祈る法要を執り行う。一般参拝者は参加できないが、本殿の外側から見学できる。
13時30分からは、秩父札所連合会事務局長で札所10番「大慈寺(だいじじ)」副住職の斉藤雄大さんが「秩父札所のおはなし会」に登壇する。斉藤さんは、札所や百観音の概要に加え、「地獄の裁き手とされる閻魔大王が、人々の安穏を願って御朱印を作った」という由来など、十三権者の伝説も話す予定。
斉藤さんは「秩父は都心からのアクセスも良く、秩父札所巡礼は『観光以上、修行未満』と、楽しく回ってもらえたら。今後1000年、2000年先までこの文化をつなぐには、地元の人にももっと身近に感じてもらう必要がある。総開帳では、普段は拝めない本尊と対面できる貴重な機会となる。敷居を低くして待っているので、地域一丸となって参拝者を迎えたい」と呼びかける。
開催時間は10時~16時。「秩父札所のおはなし会」(参加無料)の定員は80人で、要事前申し込み。